偏平足
偏平足は、先天性のものと後天性のものに大別され、治療や予後の判定などにおいてもこの分類が重要となります。
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※典型的な偏平足のフットプリント
(内反小指も合併しています。) |

※右足が偏平足の傾向を示す。
この様に左右で足の接地位置が異なる
ケースも多い。 |

足の縦アーチが下がり、舟状骨の一部が
出っ張っている。この様な状態を外脛骨と
いう。外反偏平足の特徴的症状である。 |
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1. 先天性偏平足
先天性偏平足では、足根骨癒合症や外脛骨(足の舟上骨内側にできる副骨・過剰骨)に起因するものがあります。尚、通常幼児期ぐらいまでは、一般的に偏平足を形成していますが、成長と共に足のアーチが形成されていきます。しかし、この成長の過程で足の骨格器や筋・腱・靱帯などに機能的あるいは形態的成長障害などが起こると幼小児期の正常な足部アーチの形成が阻害され偏平足となってしまいます。
2. 後天性偏平足
後天性偏平足では、骨折や靱帯損傷などの外傷により足の構造や機能の一部が損なわれ、代償作用的に偏平足を生じるものと、後脛骨筋の疲労や萎縮、アキレス腱の疲労や萎縮などで生ずるものなどがあります。
疲労性のものでは、1日の内に急激に偏平足を生じる場合(急性障害)もあり、長時間の立ち仕事や長時間の歩行などで起こることがあります。また、外反母趾や外反足、外脛骨などの足の異常に伴って偏平足が発生する場合もあります。
※ 『外反偏平足』・・・足部(踵)の外反に伴って偏平足を生じているもの。多くは、外反母趾や外脛骨も併発しており、膝関節障害や腰痛を訴えるケースもあります。
(右上の画像参照)
3. 偏平足による弊害
多くの偏平足では、足の正常な縦アーチの消失により地面からの衝撃に対しその緩衝能力が低下しています。そのために、足裏の痛み・足の甲の痛み・足関節の関節障害・すねや膝の障害・股関節や骨盤あるいは腰椎の障害の原因となることもあります。
4. 偏平足の治療
偏平足であっても、機能的に何ら問題のないものもあり、痛みやその他の症状を感じなければ美容的問題を除き特別な治療を必要としません。治療が必要なのは、痛みや歩行障害などの症状を有する場合となります。
先天性の偏平足では、保存療法で症状の改善がみられない場合、整形外科による手術を要します。後天性の偏平足では、足根骨など骨そのものの原因でないかぎり、足底板やテーピングなどの矯正で改善されるケースが多いといえます。また、再発防止のために、専門家による靴やインソールなどの指導を受けることが大切です。
治療の方法としては、足底板やテーピングによる矯正と後脛骨筋の運動療法などが中心となります。この後脛骨筋は、下腿の後面でふくらはぎの奥の方に筋腹(筋肉の本体)が存在するいわゆるインナーマッスルで、足裏の内側で縦アーチの頂点に位置する辺りに付着しています。この筋肉が疲労を起こしたり、萎縮などにより筋力が低下すると偏平足を悪化させる要因となります。従って、この後脛骨筋を鍛え、あるいは疲労を回復させることが偏平足の症状を改善する重要な要素といえます。足底板やテーピングでは、縦アーチが下がらないように支える、もしくは縦アーチを持ち上げて足根骨の不整を矯正する意味合いがあります。
※ 先天性の偏平足は、その変形を保存療法で改善することは不可能で、この場合の保存療法の目的は疼痛などの症状の改善や変形の進行の抑止を目的に行われます。
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開張足
開張足とは、平均的な足と比較して、足の甲の部分が横に広くなっている状態をいいます。正確には、足の第1中足骨と第5中足骨との末梢(足の指先)方向に向かってなす角度が30度以上を示し、足の横アーチが偏平になっているものをいいます。(平均値は、約25度前後といわれています。)
※ 開張足は、足の横アーチが偏平となるため、偏平足の一種として分類する場合もあります。
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※開張足:写真の足のように横アーチが
偏平化し、甲幅が広がっている。
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M1/2角:第1と第2中足骨の長軸の角度
M1/5角:第1と第5中足骨の長軸の角度
どちらも開張足の程度を測る基準 |

中足骨:足の甲の位置にある骨
母趾側から第1〜第5の5本で構成される |
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1. 開張足の原因
開張足の原因には、先天性のもの
と後天性のものがあります。どちらも外反母趾との関わりが深く、開張足を原因として外反母趾になるケース(主に先天性の開張足に多い)と、外反母趾の進行により開張足を
発症するケースがあり、外反母趾に伴って起こる開張足が圧倒的に多いといえます。
2. 開張足の基準
開張足を計測する場合、上の画像のように、第1中足骨の縦軸線と第2中足骨の縦軸線の角度(M1/2角)を計測します。また、第1中足骨の縦軸線と第5中足骨の縦軸線を計測して横アーチの広がり(M1/5角)を計測する方法もあります。
@ M1/2角の正常値・・・6〜9度
A M1/5角の正常値・・・平均25度
3. 開張足に合併する主な症状
外反母趾、内反小趾、浮き指、足裏の胼胝(たこ)、うおの目、中足骨疲労骨折、中足骨骨膜炎など
4. 開張足の治療法
保存療法(外科手術をしない場合)として以下の様なメンテナンスによる改善方法があります。ただし、先天性で、骨や関節の形状自体に問題がある場合は、保存療法を行っても改善の程度は少ないか、若しくは全く効果が無いと思われます。
@ 足の中足部分をサポーター・包帯・テーピングなどで、締め付けて広がった横アーチを矯正する。
A 先の細い靴やヒールの高い靴をできる限り履かない。また、靴が緩すぎて足が靴の前の方にずれて、靴の先で足指が圧迫される状態が最も悪いので、中敷を入れて靴の大きさを調整するか、紐靴ならば紐をしっかり締めるなどにより、足が靴のなかで靴の先へずれていかないよに徹底する
。
B 立位で
つま先立ちとなり、ゆっくりかかとを上げ下げする運動をすると、足の縦アーチを支える後脛骨筋と腓骨筋群を鍛えることができます。
足のアーチを支える筋肉がアンバランスを起こすと、足部の外反や内反、あるいは縦アーチや横アーチの偏平化が起こります。この足の歪みにより開張足や外反母趾を発生、あるいは進行させてしまうことになるので、この運動により
開張足の改善を促進させましょう。
C 開張足では、足本来の機能を充分発揮できない状態のため、足部の各組織(特に足裏・中足の筋肉や靱帯及び皮膚・皮下組織)が萎縮あるいは肥大・肥厚などを起こしています。また、疲労も蓄積して関節や筋肉などのこわばり・硬直などが起こります。
マッサージや指圧などで刺激し、血流を促し、組織をほぐすことで、萎縮した組織を活性化し、関節や筋肉のこわばりを改善する効果が得られます。特に開張足により
足指の関節可動範囲が狭くなっていることに対して、積極的なマッサージを行うことで関節可動範囲を広げ、足指本来の機能を回復することが期待できます。
※ 保存療法で効果が得られない場合は、外科的手段も必要となります。
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内反小趾
内反小趾は、足の小趾が内側(身体の中心線側)に向かって変形している状態をいいます。外反母趾に伴って起こることが多く、開張足の人では特に頻度が高い変形といえます。
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※典型的な内反小趾のフットプリント:典型的な内反小趾ではこのようにフットプリントを行っても小趾が写らず足指として機能していないことが分かります。 |
※小趾が母趾側へ内反している。この
状態を内反小趾という。
この症例では、小趾の付け根に痛みを
訴え、赤く腫れている。 |
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1. 内反小趾の原因
先天的なものもありますが、多くは開張足に合併し、足の横アーチが偏平化している方がほとんどです。主な原因は、先の細い窮屈な靴を履くことにより発生する頻度が高いといえます。
また、靴のつま先の形状により、小趾が母趾側へ押されてしまうことが原因となっているケースも多く見られます。
2. 内反小趾に合併する主な症状
内反小趾の生じている小趾の付け根やその隣の薬指にうおの目や胼胝などができます。また小趾の付け根の関節が腫れて痛みを生じる関節炎や変形性関節症などを合併することもあります。
3. 内反小趾の対処法
意外に外反母趾よりも治りにくく、矯正に苦労します。専用のサポーターなども少なく、専門家のアドバイスを受けるのが良いと思われます。また、できるだけ先細りの靴を避けてください。尚、靴の形状によっては、足に合わないと小
趾が内側に押されてしまう場合も多いのでシューフィッターに相談して靴のパッキング(特殊なパットなどを用いて靴をより足に合わせる技術)を施行してもらうのも良いでしょう。
内反小趾では、徹底した靴の改善により治る症例がほとんどを占めます。
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ハンマートゥ
足の指先が縮こまったように曲がっている状態で、足指の関節の背側や指先あるいは指の付け根の足裏側などの皮膚に胼胝やうおの目などができやすく、足本来の衝撃吸収力も著しく低下します。
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※ハンマートゥ:足指が縮こまっているように
曲がってしまう。 |
※ハンマートゥでは、足指が接地せず浮い
ている状態となる。歩行時には、蹴りだしの
時に指先が接地するが非常に接地が弱い。 |
※左右とも歩行状態のフットプリントだが、
足指の接地が非常に悪く、中足骨頭部と
踵の2点歩行となっている。 |
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ハンマートゥでは、かかとや足指の付け根の痛み、足の甲の痛み、足底腱膜炎など足裏の痛みが起こりやすく、また足本来のもつ衝撃緩衝能力が低下し、膝やすね、腰や背中、首の不調を訴える方もかなりの確率で見られます。
1. ハンマートゥの原因
先天性の原因を有する方が多いといえますが、成長期に靴やその他の生活環境によりハンマートゥに至るケースも少なくありません。このような後天的原因では、幼少年期に大きすぎる靴を履かせたり、靴のかかとを踏み潰して履く習慣がある子供に多く見られます。
2. ハンマートゥに合併する主な症状
踵骨骨端炎、踵骨棘、胼胝、うおの目、反張膝、腰痛、膝痛、頭痛、肩こりなどが見られ、また、衝撃吸収能力が低く足部の安定性も悪いため運動をすることに抵抗を示す者が多く、慢性的脱力感や疲労感、虚弱などの症状が見られることも少なくありません。
3. ハンマートゥの対処法
ハンマートゥは、その度合いにもよりますが、ほとんどの場合矯正が不可能で、インソールやサポーターなどの装具を利用して衝撃吸収力や足部の安定性の向上につとめることが大切です。軽度のハンマートゥでは、改善された例もあるので専門家による施術を受けることをお勧めします。
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浮き指(指上げ足)
浮き指は、ハンマートゥと同様に指先が地面にしっかり接地せずに浮かせた(指を上げた)状態のままで立ち歩きをするくせのある足といえます。程度の軽い場合は、自分でも気付かないことが多く、身体の姿勢保持力が低下しバランスが悪いために腰痛・肩こり・足裏の痛み・ひざ痛など様々な障害の根本的な原因となっています。
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※浮き指:歩行時や立位の際に足指が地面に接地せず指先を上げてしまうタイプの足
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1. 浮き指の原因
浮き指の主な原因は、足裏の筋肉や足指の関節の運動不足や足の運動機能の片寄った使い方によるものといえます。
大き目の靴・パンプス・サンダルなど脱げやすい靴を常時愛用している場合や靴のかかとを踏みつけて履くくせのある場合に発生する頻度が高まります。
この様な原因の結果、足の横アーチが広がり、開張足や外反母趾を生じながら浮き指も進行していきます。
2. 浮き指の主な症状と合併症
浮き指の大半の人が足の指先を曲げてグーをさせたとき、足指の付け根が曲がりません。通常は足先を握り締めるようにグーをつくると足指の付け根の甲側に関節のくるぶしがはっきりと現れるぐらい曲げることができます。浮き指の人は、足指を曲げて踏ん張ることをしないため足指の付け根の関節が固まってしまいます。
浮き指の方は、足裏に胼胝やうおの目ができやすく、また足底腱膜炎や踵骨棘などの足裏の痛みも起こりやすい傾向が見られます。
外反母趾に伴って併発しているケースも多く両者の合併によりとても身体のバランスが不安定となります。
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※足指を曲げたとき、写真のように各指の付け根にくるぶしがはっきりと出るぐらいに曲げられるのが正常です。
もしもできない場合は、あなたの足も浮き指かもしれません!
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3. 浮き指の改善法
多くの浮き指は、改善することができます。足指のグーパー運動をしっかり行い、足にフィットしない靴を履かないようにしましょう。また、フィットする靴がなかなか見つからない場合はシューフィッターなどの専門家に相談してください。
靴の履き方にも注意が必要です。靴は踵をしっかり密着させて、トップライン(靴の履き口)がしっかりフィットしていることが大切です。靴のヒールやトップラインが緩いと、靴の中で足がつま先の方へずれていき、指先が持ち上がった格好で押し付けられてしまいます。つま先は1cmから1.5cmほどの余裕が必要です。詳しくは外反母趾対策@靴の影響と対策を参照してください。
自宅内では、裸足もしくは五本指の靴下などを使用して足指を動かしやすい環境にし、足指の関節や足裏の運動不足を改善しましょう。
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O脚(内反膝)
O脚は、比較的多く見られる脚部異常のひとつです。左右両膝が身体の中心から離れる様に脚部全体が湾曲します。
通常、膝の外側の角度(膝外側角または大腿脛骨角)が165度から175度であるのに対し、O脚の方は175度を超える角度となります。
※ O脚に湾曲することを膝の内反といいます。
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※O脚は両膝が離れる方へ湾曲する。 |
※膝外側角を簡易計測しているところ。
(正確には、レントゲン写真にて大腿骨と脛骨の角度を測る必要があります。) |
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このO脚は、発生原因により、先天的因子を原因とするO脚(以下先天性O脚)、身体の病的状態を原因とするO脚(以下病的O脚)、特に先天的あるいは病的異常
を原因としないO脚(以下原発性O脚)の3つに分類できます。
1. 先天性O脚
先天性のO脚は、骨格の遺伝による単純なものから先天性疾患によるものなどがあります。やはり先天性の病的因子によるO脚は単純性のものよりも強い変形を呈します。
2. 病的O脚
病的O脚は、甲状腺や下垂体などの内分泌に異常に起因する場合と、くる病や骨粗鬆など骨代謝の異常に起因する場合などがあります。これら病的因子により大腿骨や脛骨が脆弱となり耐久力が低下するため、身体の重みや身体運動による負荷に負けて湾曲してしまいます。従ってO脚の度合いも異常なほど曲がる場合が多く見られます。
3. 原発性O脚
先天的因子や病的因子が無く、単純なO脚です。
若年性の場合、がに股歩きや外反母趾、外反足、骨盤・股関節の歪みや変形などが関節的に作用して脚部全体を湾曲させてしまうことが原因とされています。一般的にO脚の度合いは軽い場合が多いのですが、放置しておくと加齢とともに悪化していきます。
一方高齢者に見られるO脚は、原発性のO脚のほとんどを締めるほど一般的に見られます。これは、大腿骨の頚部が加齢と共に重力に屈して、大腿骨の頚体角(大腿骨の頚部と体部のなす角度)が変化し減少するためと云われています。変形性膝関節症との関連が深いのも特徴です。
4. O脚による弊害
O脚は膝が内反することにより、膝関節の内側の半月板軟骨や関節軟骨が変形するばかりでなく、股関節や足関節の歪や変形を伴い歩行バランスや姿勢に悪影響を及ぼします。
O脚を有する方で最も訴えの多い障害に膝痛を除けば腰痛が上げられます。O脚により骨盤が開いた姿勢となり、それに伴って腰椎の並びが前方に反ってしまうことが原因となります。その他に、すねやももの外側の筋肉が固くなり場合によっては痛みを発するケースなども見られます。
5. O脚の対処法
先天性や病的O脚では、そのO脚による弊害が大きいとき、形成手術による改善を要しますので医師に相談してください。
比較的軽い原発性O脚では、体操や装具を用いた矯正が効果的です。現在様々なO脚矯正グッズが市販されていますが、使用に際しては専門家のアドバイスを受けた方が良いでしょう。
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X脚(外反膝)
X脚は、脚部異常のなかではO脚と共に比較的一般に知られている障害といえます。文字通り、O脚とは反対に、両脚の膝がくっついて膝から下の足部が離れる変形です。
膝が外側に反るため外反膝ともいいます。尚、片側だけ外反膝を生じて一方が正常でも見かけ上はX脚に見えます。
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※両膝をくっつけると両足が離れてしまいます。膝の外側角が165度以下と通常よりも小さく両大腿部と両下腿部を揃えた形がX型に見えます。
両膝の膝頭が外向きになるのも典型的なもの。 |
※左画像と同一患者のフットプリント
重心が内側(母趾側)にあり、外反偏平足を
示す。X脚の場合、この様な傾向が多い。 |
※大腿骨と脛骨のそれぞれの長軸線で成す
外側の角度を膝外側角という。この角度が、
165度以下の場合を外反膝といい、X脚では、
通常両膝が外反膝となる。 |
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X脚は、その発生原因により、先天的因子を原因とするもの(以下先天性X脚)、身体の病的状態を原因とするもの(以下病的X脚)、特に先天的あるいは病的異常を原因としないX脚(以下原発性X脚)の3つに分類できます。
1. 先天性X脚
先天性のX脚は、骨格の遺伝による単純なものから先天性疾患によるものなどがあります。
2. 病的X脚
くる病などの骨代謝性疾患や小児麻痺に伴う成長障害の影響でX脚を生じることがあります。また、変形性膝関節症の進行に伴いX脚となる例も見られます。
3. 原発性X脚
先天的因子や病的障害を原因としない単純なX脚です。
主に女性に多いのが特徴です。女性の骨盤は、男性の骨盤と比較して横幅が広く、脚部の長さと対比した両股関節間の幅が男性よりも広いため、大腿骨の長軸が膝に向かって内側に傾斜が強くなっています。即ち、女性の方が構造的にX脚になりやすいことになります。
4. X脚による弊害
X脚は膝が外反することにより、膝関節の外側の半月板軟骨や関節軟骨が変形するばかりでなく、股関節や足関節の歪や変形を伴い歩行バランスや姿勢に悪影響を及ぼします。
X脚は、膝の外側の痛みを訴える方が多く、高齢化に伴い変形が進行すると杖無しでは歩けないほど不自由になる方も少なくありません。
5. X脚の対処法
比較的程度の軽い場合は、膝の痛みなどの症状が現れない限り放置しても良いと思われます。通常は、年齢に伴い、股関節の頚体角が変化し、膝が内反する場合が多いので外反膝が自然に矯正されることが期待できます。
わずかでも膝の痛みが出たり、靴のかかとが極端に片寄って摩耗するなどの症状があるようでしたら、市販されているX脚用のサポーターや足底板などを利用すると良いでしょう。尚、重度のX脚や変形の進行が早い場合は、すみやかに専門家のアドバイスを受けてください。
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